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共同通信
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約2万2千人の犠牲者を出した東日本大震災は11日、発生から12年となった。東京電力福島第1原発事故などにより、全国では約3万1千人が今も避難生活を送る。昨年、「原発の最大限活用方針」を打ち出した岸田文雄首相は午後、福島県主催の追悼式典に出席する。
各地で追悼行事が開かれ、地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、犠牲者への祈りがささげられる。岩手県は釜石市と合同で追悼式を行うが、宮城県は実施しない。政府主催は、震災10年の節目と言われた2021年が最後だった。
11年3月11日、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9.0の巨大地震が起き、宮城県で最大震度7を観測。警察庁のまとめでは、今年2月末現在で全国の死者は1万5900人、不明者2523人。復興庁によると、避難生活の疲労による体調悪化や自殺など震災関連死は22年3月末現在で3789人に上る。