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共同通信
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将棋の藤井聡太王将=竜王・王位・叡王・棋聖との五冠=(20)に羽生善治九段(52)が挑戦した第72期王将戦7番勝負の第6局は11、12の両日、佐賀県上峰町で指され、88手で後手の藤井王将が勝ち、対戦成績4勝2敗で初防衛、五冠を堅持した。通算タイトル数は森内俊之九段(52)と並ぶ歴代8位の12期目を獲得した。
今シリーズは若き第一人者と棋界のレジェンドがタイトル戦で初対決して注目を集めたが、藤井王将に軍配が上がった。羽生九段は2017年、自身の通算タイトル獲得記録を99期に更新。その後は18年に無冠となり、前人未到の100期に足踏みが続いている。
藤井王将はタイトル戦の出場を終えたのは今回が12度目で、いずれも失敗がなくシリーズも制している。22年度、残るタイトル戦は棋王戦5番勝負で渡辺明棋王=名人との二冠=(38)に挑戦、第3局を終えて2勝1敗と奪取に王手をかけている。羽生九段以来、史上2人目で最年少での六冠獲得を目指す。