ガーシー参院議員を除名

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共同通信
ガーシー氏

 参院は15日、本会議を開いた。国会欠席を続け「議場での陳謝」の懲罰も拒否した政治家女子48党のガーシー議員に対し、最も重い「除名」とする懲罰案を出席議員の3分の2以上の賛成で決定し、尾辻秀久参院議長が除名を宣告した。ガーシー氏は議員の資格を失った。現行憲法下で国会議員が除名されるのは1951年以来72年ぶりで3例目。国会欠席を主な理由とするのは初めて。

 参院は2月22日の本会議で、ガーシー氏に陳謝の懲罰を科すと決定したが、同氏は自身の陳謝のために開かれた3月8日の本会議を欠席。尾辻議長は院内の秩序を乱したとして、再び懲罰委員会に付託した。懲罰委は14日、除名とする案を全会一致で決めた。

 ガーシー氏は昨年7月の参院選で初当選した後もアラブ首長国連邦(UAE)などに滞在。参院の数回にわたる帰国要請に応じず、一度も登院しなかった。

 参院事務局によると、この間に歳費や期末手当などが満額支給され、3月15日までの計算で計1944万円に上る。