川崎重工の新型車両がお目見え
地下鉄A線、R211が運行開始
待望の新型地下鉄車両「R211」が10日、A線で運行を開始した。ニューヨーク州都市交通局(MTA)に新たな車両がお目見えするのは、5年以上ぶりとなる。車両は、川崎重工が製造、ブルーとゴールドのシートが特徴的だ。
今回の車両は、発注された535両の一部。残りの車両は今後数カ月間にA線に導入され、さらに640両が追加される。その後、C線にも拡大し、スタテンアイランド鉄道も、R211を導入する予定だ。この日は、第1号車の出発を記念して、テープカットが行われた。A線の最北端、アッパーマンハッタンのインウッドにある207丁目駅を出発、ライブストリーミングで配信された。A線は、マンハッタン区インウッド~クイーンズ区ファーロッカウェイ間49.6キロメートルで、MTAでも最長の路線。
R211車両の特徴として、天井に防犯カメラが設置されたほか、ドア開口部は既存車両の50インチから58インチに拡大されている。一部を除き、車両間のドアをなくし、渡り板の設置で開放的になっている。ドアの上にはデジタル路線図が据えられ、到着と出発を知らせる赤と緑の点滅灯が設置。車椅子に対応したフリップシートなど、アクセシブルな座席が備わっている。(10日、amニューヨーク)