いじめ母子心中で再発防止策提言

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共同通信

 仙台市立小2年の女児へのいじめに悩んだ母親が2018年、女児と心中したとみられる問題で、市教育委員会の第三者委員会は15日、再発防止策を提言した調査報告書を教育長に答申した。遺族が求めている、いじめや学校の対応と心中との因果関係の認定は行われなかった。

 第三者委は22年12月、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態が適当」との報告書を公表し、市が同月、重大事態と認定していた。今回の調査は、認定を受けて行われた。

 今回の報告書は体制整備、記録の確実な保存、研修の充実などを提言した。第三者委によると、いじめの事実関係や学校の対応などについては新たな調査は行わなかった。