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共同通信
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【ワシントン共同】オースティン米国防長官は15日の記者会見で、黒海上空で14日に米軍の無人偵察機に衝突したロシア軍戦闘機について「危険、無謀でプロフェッショナルでない行動だ」と批判した。ロシアのショイグ国防相と電話会談したことも明らかにし、意思疎通のため対話継続の考えを示した。
オースティン氏は「米国は国際法が許す限り、どこでも飛行する」と述べた。電話会談の詳細は公表せず、ロシア側も会談を発表したが、内容には触れていない。ロシア側の発表によると、電話会談は米側の要請で実現した。
記者会見に同席した米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、墜落した無人偵察機は深さ約1.5キロの黒海に沈み、回収が困難だとの見通しを示した。無人機の機密情報は適切に処分しており、墜落した残骸に価値はないとの認識を示した。
ミリー氏は、戦闘機による無人機への妨害は意図的だったとの見方を示した。一方で、戦闘機が意図的に衝突したかどうかはまだ分からないとし「われわれはロシアと武力衝突を望んでいるわけではない」と説明した。