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共同通信
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【ニューヨーク共同】15日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反落し、前日終値からの下げ幅が一時720ドルを超えた。終値は前日比280.83ドル安の3万1874.57ドル。米シリコンバレー銀行(SVB)などの経営破綻に続いてスイス金融大手クレディ・スイスの経営不安も伝わり、金融株を中心に売り注文が膨らんだ。
クレディ・スイスを巡る信用不安を背景に、ロンドンFT100種株価指数、フランクフルトのDAX指数はともに大幅反落した。ニューヨーク原油先物相場もリスク回避の売りが膨らみ、指標の米国産標準油種(WTI)の4月渡しが3.72ドル安の1バレル=67.61ドルと終値としては約1年3カ月ぶりの安値を付けた。
一方、比較的安全な資産とされる金に資金が流れ込み、ニューヨーク商品取引所の金先物相場は終値として約1カ月半ぶりの高値を付けた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は続伸し、5.90ポイント高の1万1434.05。
個別銘柄では、金融のJPモルガン・チェース、航空宇宙機器のボーイングの下落が目立った。