一気飲み訴訟、両親が近大と和解

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共同通信
和解成立後に取材に応じた両親=17日午後、大阪市

 2017年12月に近畿大経済学部の2年だった登森勇斗さんがテニスサークルの飲み会でウオッカなどを一気飲みした後に死亡したのは、参加した学生らが適切な救護措置を取らなかったのが原因として、両親が近大と当時の学生18人に計約1億500万円の損害賠償を求めた大阪地裁の訴訟は17日、両親と近大との間で和解が成立した。当時の学生18人との訴訟は今月31日に判決が予定されている。

 両親側代理人と近大によると、近大が両親に弔意を示し、再発防止に努める内容で和解した。再発防止策として(1)飲酒事故防止教育、啓発活動を実施(2)周辺の飲食店に飲酒事故防止のビラを配布―などを盛り込んだ。