日本反対も「分断」鮮明に

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共同通信
2016年リオデジャネイロ五輪フェンシング女子サーブル団体で表彰台に立つ、金メダルのロシア代表(中央)と銀メダルのウクライナ代表(左側)ら(AP=共同)

 【ジュネーブ共同】国際フェンシング連盟(FIE)がウクライナへの侵攻に伴って除外されたロシア、ベラルーシ勢の国際大会復帰を決めた10日の臨時総会で、日本が反対票を投じていたことが18日、関係者への取材で分かった。非公開だった議論の詳細も判明し、米国などが復帰に反対意見を示した一方でロシアと関係が深いとされるアフリカ諸国は賛成の意を表明。この問題を巡るスポーツ界の「分断」の構図が、鮮明に表れた。

 各国のフェンシングの統括団体が参加した総会はオンラインで実施された。投票前には意見表明の場があり、関係者によると目立ったのはアフリカの国々だ。続々とロシア、ベラルーシの復帰を容認する考えを明かし、中南米の国からも同様の意見があった。復帰賛成派はスポーツと政治を切り離すことや選手の平等を求め、米国や北欧を中心とした反対派は侵攻が終わっていない現状を理由に反論した。日本は意見を述べなかった。