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共同通信
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1966年の静岡県一家4人殺害事件を巡り死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審開始決定を東京高裁が出したことを受け、当時捜査に関わった元警察官の男性が18日までに共同通信の取材に応じた。「犯行着衣」とされた証拠は捜査機関側が捏造した可能性が極めて高いと指摘した決定に「袴田さん以外の第三者が関与した可能性はあり得る。直接証拠がなくなり、裁判は無罪で終わるだろう」と語った。
東京高検は、決定を不服として最高裁に特別抗告する方向で検討している。
事件は66年6月30日、静岡県清水市(現静岡市清水区)のみそ製造会社専務宅から出火、焼け跡から専務と妻、子ども2人の他殺体が見つかった。