M資金詐欺被告に懲役8年、横浜

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共同通信
横浜地裁

 太平洋戦争の戦勝国が管理したとされる秘密の「M資金」を入手するために金が必要だとかたり、外食大手「コロワイド」の蔵人金男会長(75)から計約31億2千万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた無職武藤薫被告(68)に、横浜地裁は22日、懲役8年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。

 小泉満理子裁判長は「送金手続きなど重要な役割を任された。被害は巨額で、長期の懲役も免れない」と指摘した。一方、被害者とやりとりをしていたのは別の人物だったなどとして「主導したとはいえない」とした。

 弁護側は無罪を主張しており、判決後の取材に、控訴する意向を明らかにした。