トランプ氏起訴判断、来週以降

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共同通信
米ワシントン近郊で開かれた会議で演説するトランプ前大統領=4日(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領が不倫相手に口止め料を支払ってもみ消しを図ったとされる疑惑で、22日に予定された大陪審の審理が直前で延期となった。米メディアは23日も疑惑に関する審理は開かれず、起訴を巡る判断は来週以降に持ち越しになったと伝えた。

 ニューヨーク州検察は捜査に協力してきたトランプ氏の元顧問弁護士を再び召喚することも検討するなど、慎重に証拠固めを行っているもようだ。

 CNNテレビによると、検察が大陪審への召喚を検討しているのは、トランプ氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン元受刑者。コーエン氏はトランプ氏とたもとを分かち、検察に協力する姿勢を鮮明にしている。

 コーエン氏は今月、大陪審で既に2回証言した。ただ、その後トランプ氏側の参考人として証言した弁護士がコーエン氏の発言の信ぴょう性に疑問を呈したことが、検察の慎重姿勢につながっているとみられている。

 検察はトランプ氏側が16年大統領選の直前、不倫関係にあったポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんに口止め料を支払った疑惑について捜査している。