仏で反年金改革100万人デモ

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共同通信

 【パリ共同】フランス各地で23日、政府の年金制度改革に反対する労組の一斉ストライキが行われた。内務省によると、300を超す市でデモがあり、計約109万人が参加した。フランスのメディアが伝えた。改革は年金支給開始年齢を62歳から64歳へ段階的に引き上げることが柱。政府が議会で強制採択してから初の一斉抗議で、根強い抵抗の意思が示された。

 約11万9千人が集まったとされるパリのデモには極左などの過激派約1500人が加わった。店舗の破壊やごみ箱の放火、警官隊への投石など、これまでのデモより暴力行為が増加した。他の都市でも警官隊とデモ隊が衝突し、警官らは催涙ガスや放水で対応した。