小4自殺予見可能性は認めず

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共同通信

 沖縄県豊見城市で2015年、市立小4年の男子児童=当時(9)=が自殺したのは、学校側がいじめへの適切な対応をしなかったためだとして、両親が市などに計約7800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、那覇地裁は23日、いじめを否定する趣旨の教育長の発言で両親が精神的苦痛を受けたとして、市に44万円の支払いを命じた。福渡裕貴裁判長は、学校側が予見できなかったとして、自殺に対する責任は否定した。

 男児の自殺に関し、市教育委員会の第三者委員会が18年、いじめが主要因の一つになった蓋然性を認める報告書をまとめていた。

 原告側は記者会見で、判決を批判した。