機動隊派遣、賠償命令確定

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共同通信

 沖縄県の米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設現場を警備するため、愛知県警が機動隊を派遣したのは違法だとして、隊員給与などを当時の県警本部長に賠償させるよう県に求めた住民訴訟で、最高裁第2小法廷(尾島明裁判長)は、県の上告を退ける決定をした。22日付。派遣決定の手続きを違法と認め、約110万円を請求するよう命じた二審名古屋高裁判決が確定した。

 二審判決によると、当時の愛知県警本部長は沖縄県公安委員会の援助要請を受け、警察官の派遣を専決で決定。2016年7~12月、機動隊員が現地で工事に伴う資材搬入の警備などに従事した。