相模原市にヘイト条例答申

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共同通信
相模原市人権施策審議会の矢嶋里絵会長(中央左)から答申を受け取る本村賢太郎市長=23日午後、相模原市

 2016年に知的障害者施設「津久井やまゆり園」で殺傷事件があった相模原市で、市人権施策審議会が23日、ヘイトスピーチ規制を含む人権条例を制定するよう本村賢太郎市長に答申した。人種や国籍だけでなく、障害や性的指向などを理由とする差別を禁じ、著しい差別的言動に罰則を科すことを求めた。

 答申は殺傷事件を「不当な差別的思考に基づくヘイトクライムで、決して容認できない」と非難した。一人一人が尊重される共生社会が求められるとし、こうした理念を条例の前文に明記するよう提言した。

 ヘイトスピーチに関しては、拡声器やプラカードを使用した差別的言動を禁じた。