19年前の殺人罪、公訴棄却

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共同通信

 大分地裁は23日、大分県佐伯市で2003年に近所の夫婦を殺害したとして殺人罪などに問われ、公判が停止していた男性(65)の公訴棄却を決定した。精神的な問題で男性が訴訟能力を欠き、今後も同様の状態が続くとして、地検が17日に公訴取り消しを申し立てていた。

 地検によると、佐伯市に住んでいた男性は、近所の夫婦と土地の境界を巡ってトラブルを抱えていた。03年12月2日、男性は夫婦宅で夫の70代男性と妻の60代女性を洋包丁でそれぞれ刺し、失血死させたとして起訴されていた。