サマーで公共プールを使えるか?
コロナ後続く使用禁止、気をもむ関係者
ニューヨーク市でサマーキャンプの運営にあたる関係者は、この夏、公共プールを使えるかどうかで、気をもんでいる。新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以後、サマーキャンプでの利用を禁止する状態が続いているためだ。キャンプの開催時期も近づいており、判断する時間も少なくなっている。
市当局は、パンデミック後初めてキャンプの時期を迎えた20年夏、100以上の公共屋内・屋外プールについて、キャンプでの使用を禁じた。当初は、感染拡大を防ぐための人数制限を理由に挙げていたものの、その後はライフガードが不足していると説明。ただ、キャンプの運営側は、自らでライフガードを用意しているのが実態だ。
ブルックリンで、デイ・キャンプを担うアラナ・ティルマンさんは「まだ、宙ぶらりんの状態に置かれている」とこぼす。当局と連絡を取り続けているが、決断時期は不透明だという。コロナ前の19年、プール関連の総費用は8千~1万ドルに収まっていた。これに対し、民間にプールを利用した昨夏は4万ドルに跳ね上がったという。
当局によれば、禁止理由のライフガードを巡り、3月初旬の時点で約320人が資格試験に合格しており、昨年の240人を上回っている。試験は7月まで継続する意向だが「ライフガードが十分な数に至るかの判断は時期尚早だ」(関係者)としている。
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