3月25日 編集後記

編集部が気になった1週間の出来事

大谷、投打の2部門で選出
鍛えられた大谷選手のシルエットはもはやジョナサン・ジョースター(編集部Y)

NY、ボストン間を1時間40分 高速鉄道構想を発表、2時間以上短縮
NY-ボストン間、約370km。東京-愛知間、約360km。なんかもう少し頑張れそう。(編集部M)

ジャッジ選手にちなんだメニューお目見え ヤンキースタジアム、99個限定の「99バーガー」
ニューヨークで In-N-Out Burgerの味を楽しめる!?(編集部A)

 

編集後記   “憧れるのはやめましょう!”

 皆さん、一週間おつかれさまでした。今週は、なんと言っても侍ジャパンのWBC制覇でしょうか。準決勝での逆転サヨナラもすごかったですし、決勝で本命アメリカを下しての優勝、盛り上がりましたね。最後は、大谷翔平投手とMike Trout選手という同じLA Angelsに所属するMLBを代表する選手同士の対決で締めくくるという最高のEndingだったと思います。また、日本に逆転負けしたMexico監督の試合後のコメントや決勝戦後の球場の日本に対する温かい拍手などすばらしい対応が数多くみられ、 “Baseball won again”と表現に代表されるように、野球のよさを認識するいい大会だったと思います。

 今大会のMVPに輝いた大谷選手の活躍は改めてここで取り上げる必要もないと思いますが、彼の全身で野球を楽しむ姿は非常によかったですね。また味方だけでなく、相手やこれまでの対戦相手を思いやるコメントも非常に立派だったと思います。また彼の決勝戦試合前の声出し、「憧れるのはやめましょう!」というスピーチはすばらしかったですよね。大谷選手は一昨年度MLBのMVPですし、同じくSan Diego Padresのエースとして活躍するダルビッシュ選手のように、MLBの第一線で活躍し、MLBのすごさだけでなく、隙をも理解し、“試合相手として、冷静に分析でき、周りを巻き込める”選手がいたことがよかったのではないかと勝手に思っています(イチローが、WBCでチームをけん引したダルビッシュを絶賛した、なんて記事も出ていましたしね)。FIFA World Cup代表選手には、代表26人のうち19人がヨーロッパでプレーしていましたし、やはりグローバルで活躍するためには、“実際に一流の場で、生き残りつづける”ということが必要なんでしょうね。デジタルの進化で情報自体はリモートでの取得が容易になってきているものの、やはりまだその場の空気感やケミストリー、さらには臨場感の積み重ねといった部分は、まだまだ“現場”の優位性があるのではないかと改めて思わされました。その意味では今回のWBCを、他人事と考えず、グローバルに飛び出すきっかけになってくれればと思いました。NY/東京だって、一晩あれば、行けますしね。(ちょうど日本の100年前は、東京/大阪間が12時間ぐらいだったので、今のNY/東京もそんな距離感ですかね。)

 WBC制覇にうかれていた一週間でしたが、政治・経済的にも、いろいろと大きなニュースがありましたね。火曜日には、岸田首相が、ロシアで中露首脳会談が開かれるなか、ウクライナを訪問しました。NYでは、トランプ前大統領の起訴の可能性が高まる中、NYPDが抗議集会に備えた体制強化という記事もありました(今のところ、実際には、それほど市内で変化は感じていませんが)。Silicon Valley Bankに端を発した銀行不安は、ヨーロッパに飛び火し、UBSのCredit Suisse買収で収まらず、Deutsche Bankにまで影響を及ぼしていますし、アメリカ国内での銀行によるFRBからの短期借り入れもリーマンショック時を超える水準ですので、以前として不安定な状況が続いています。(“信用不安”とはうまくいったもので、“信用”は目に見えにくいですからね。)

 来週末からは、いよいよ4月ということで、NYもだいぶ暖かくなってきましたね。スポーツを見るのもいいですが、やはり自分で体を動かすのは気持ちいいですよね。週末は、スポーツに、桜見物、近隣観光、はたまた庭のSpring Cleanupにと体を動かされるのはいかがでしょうか。

ではよい週末をお過ごしください。

編集部より


今週の1枚

ATMコーナーの夜間営業中止
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