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共同通信
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ロシアのプーチン大統領は26日に放送された国営テレビのインタビューで、米国が北大西洋条約機構(NATO)の影響力をアジア太平洋地域にまで拡大し、第2次大戦当時の日独伊三国同盟のような「枢軸国」を形成しつつあると批判した。
プーチン氏は、経済や軍事面で関係を深める中国との協力について「軍事同盟ではない」と述べ、第三者への脅威にはならないと強調した。
その上で、米国主導のNATOはオーストラリア、韓国、日本などと協力を強化しており「新たな同盟をつくっているのは米国の方だ」と指摘。「1930年代にファシストが支配したドイツとイタリア、軍国主義的な日本の政権がつくった同盟に似た新たな枢軸の形成を目指している」と述べた。
ロシアは米英とオーストラリア3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を「NATOをアジアに拡大する試み」として批判しているほか、日米豪とインド4カ国による中国をにらんだ協力枠組み「クアッド」にも警戒を強めている。(共同)