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共同通信
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【アムステルダム共同】欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は26日、ロシアのプーチン大統領が戦術核兵器をベラルーシに配備すると決めたことを受け、配備すればベラルーシに新たな制裁を科す可能性があると警告した。北大西洋条約機構(NATO)も「危険だ」と強く非難。ロシアと欧米の対立激化が鮮明となった。
ウクライナ外務省も「核拡散防止条約(NPT)や核軍縮、安全保障を損ねる挑発的措置だ」と非難し、国連安全保障理事会の緊急会合を直ちに開くよう要請。先進7カ国(G7)とEUに対し、ベラルーシに警告を発するよう呼びかけた。
ボレル氏はツイッターで「ベラルーシがロシアの核兵器を持てば、欧州の安全保障に対する脅威になる」と指摘。「EUは追加制裁で対応する準備ができている。ベラルーシはまだ止めることができる」と訴えた。
NATO報道官は「ロシアの核のレトリックは危険で無責任だ。NATOは警戒し、状況を注意深く見守っている」とツイートした。