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共同通信
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鳥取大農学部が2014~21年度に全国の病院約800カ所に臨床研究していた犬猫用の未承認のがん治療薬を有償で提供していたことが27日までに分かった。鳥取大は「病院側から症例報告書の回収を怠ったまま提供を続けたことは臨床研究として不適切だった」としている。研究に従事した共同獣医学科の男性教授は「配慮が足りなかった」と認めた。
農林水産省によると、動物用医薬品は臨床研究のルールが未整備だが、未承認薬の販売を禁じる医薬品医療機器法に抵触する恐れがある。
農学部の口座には確認できただけで合計約8千万円の入金があり、製剤費用の支払いを除き、男性教授の研究費として支出していた。