伊の元極左10人移送認めず

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共同通信

 【パリ共同】フランスの最高裁に当たる破棄院は28日、1970~80年代にイタリアで殺害・誘拐などのテロを繰り返した極左組織「赤い旅団」を巡り、フランスへ逃亡した元メンバーら10人についてイタリアへの身柄移送を認めないと判断した。マクロン仏大統領がイタリアの要請に応じて引き渡すとした政治判断を覆した。

 破棄院は、移送後のイタリアでの裁判で自己弁護できない可能性があるほか、フランスで築いた家族生活の権利が過度に侵害され得るとして移送を認めなかった控訴院の判断を支持。検察側の上訴を退けた。

 仏メディアによると、元メンバーの弁護士の1人は「人道に関する基本権の保護が解決を導いた」と述べた。