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共同通信
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【ワシントン、モスクワ共同】ロシアのリャプコフ外務次官は29日、バイデン米政権が米ロ間の新戦略兵器削減条約(新START)に基づくロシアへの情報提供を停止すると決めたことについて「われわれの決定は変わらない」と述べ、条約の履行再開を否定した。ロシア通信が報じた。
リャプコフ氏はまた、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの発射実験の事前通告も中止すると明らかにした。ロシアは強硬姿勢を崩しておらず、専門家からは条約の存続を危惧する声が上がる。
ロシア国防省は29日、多弾頭のICBM「ヤルス」のほか、300の装備と3千人が参加する演習を始めたと発表した。核戦力を誇示する狙いとみられる。