民主主義陣営結束で中ロに対抗

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共同通信
29日、「民主主義サミット」で演説するバイデン米大統領=ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領らが主催する第2回「民主主義サミット」が29日、2日間の日程で始まった。米政権はウクライナに侵攻するロシアや、覇権主義的な動きを強める中国を専制主義と位置付け、民主主義国の結束を固めて対抗する狙いがある。主にオンライン形式で約120カ国・地域の首脳らを招待した。第3回は韓国が主催する。

 バイデン氏は演説で「民主主義国家はかつてないほど結束している。ロシアの残忍な侵略戦争を非難し、勇敢なウクライナ国民と連帯している」と述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領も演説し、侵攻は「自由と民主主義に対する戦争だ」と述べ、民主主義国家が結束して対抗すべきだと強調した。

 岸田文雄首相は演説で、ウクライナを訪問してロシアの侵略の現場を見て「法の支配」を国際規範にすべきと確信したと指摘。法の支配の分野に関して今後3年間で1500人以上の人材を育成すると発表した。北朝鮮による拉致問題は「基本的人権の侵害」と非難し、国際社会が取り組むべき課題だと訴えた。

 

オンラインで演説するウクライナのゼレンスキー大統領(「民主主義サミット」のユーチューブチャンネルから)