地下鉄駅ブースが30日から廃止
職員は利用者を直接サポート
ニューヨーク市交通局は30日から、地下鉄ブースを廃止し、駅員2000人以上をブースの外に配置転換すると発表した。地下鉄駅構内を巡回し、利用者の路線に関する質問に答えるほか、体が不自由な人を支援し、エレベーターの故障を報告したりするという。
ブースはもともと昔のトークンの販売所だったが、トークンがなくなり、過去の遺物となった。現在のメトロカードも、スマホやクレジットカードに連動した非接触決済システムOMNYに代わりつつある。交通局は「2200人の駅員はブースの外に出て、駅構内各所で利用者を機動的に直接サポートする」としている。ただし、ブースを撤廃するのではなく、駅員は休憩時間にブースを使うことができる。
配置転換にあたり、交通局は職員が所属する運送労組とともにトレーニングを実施。解雇者が出ないように配慮した。「駅員の安全も確保するため、警官の存在が重要になる」と指摘している。アダムズ市長は昨年10月、地下鉄駅構内の警官配備増強を指示。2023年初から3月初めまでで、地下鉄内での犯罪は昨年同期間より19%減少している。(28日、ゴッサミスト)
→ 最新のニュース一覧はこちら←