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共同通信
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防衛省制服組トップの統合幕僚長に30日付で就任した吉田圭秀氏(60)が同日、省内の着任式で訓示し「国際社会は力による一方的な現状変更を許容せず、法の支配に基づく国際秩序を維持できるか否かの分水嶺にある」と述べた。昨年12月に改定された安全保障関連3文書に盛り込まれた防衛力の抜本的強化を実現するため、自衛隊の統合運用の強化を図る方針を示した。
吉田氏は「国際安全保障の焦点はインド太平洋地域で、わが国は最前線に位置している」と指摘。ロシアによるウクライナ侵攻に触れ「同様の事態が、日本周辺で起きる可能性が排除できないという深刻な危機感を共有したい」と集まった幹部に強調した。