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共同通信
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関西電力の森望社長は30日、大阪市で記者会見し、中部、中国、九州の電力3社とのカルテルについて、当時社長の岩根茂樹氏ら首脳陣が関西外での営業活動の縮小方針を決め、前社長で当時副社長の森本孝氏が他社に持ちかけたと明らかにした。「販売電力量や販売価格を最適化したいということで、営業戦略の検討を重ねた」と述べ、採算重視への転換を理由に挙げた。
森氏は「お客さまや株主をはじめ関係者に多大なご心配、ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる」と謝罪。関与した旧経営陣の処分については、社外弁護士らでつくるコンプライアンス委員会の助言を受けて判断するとした。森氏自身の辞任は否定した。