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共同通信
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新潟市の中原八一市長は30日、2007年5月に自殺した市水道局の男性職員=当時(38)=の妻(53)と高校生の娘(17)に市役所で面会し、「組織として適切に対応できなかった」と謝罪した。新潟地裁が昨年11月、自殺したのは上司からの叱責を恐れ追い詰められたためとして、市に損害賠償を命じる判決を出し、確定していた。
市長は「丁寧な説明が行われておらず、訴訟に関する水道局の主張などに遺族への配慮を欠いた部分があった」と説明。面会後、取材に応じた娘は「1歳のときにパパは亡くなって、もう会うことはできず、ずっとつらかった。謝罪だけに終わらないでほしい」と涙をこらえながら訴えた。