Published by
共同通信
共同通信
北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」のグループホーム(GH)で結婚や同棲を希望する知的障害者が不妊手術や処置を受けていた問題で、道と札幌市は31日、所管する事業所を対象とした実態調査の結果をそれぞれ発表した。入居者同士の交際や結婚、出産、育児を理由に退去した入居者が「いる」と、計32事業所(道15、市17)が回答した。
日本グループホーム学会の荒井隆一代表は「夫婦などが2人で入居可能な居室はあるか」との設問で、なしとの回答が道、市とも9割以上だったことに注目。「施設を設計する時点で結婚や出産が想定されていない」と指摘した。