トランプ氏「司法予算削れ」

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共同通信
4日、罪状認否後に米フロリダ州の私邸マールアラーゴで演説したトランプ前米大統領(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】不倫相手に口止め料を支払ってもみ消しを図った疑惑に絡む業務記録改ざんの罪で起訴された共和党のトランプ前大統領は5日、民主党が権力を乱用して法執行機関を「武器化」しているとして、司法省と連邦捜査局(FBI)への予算を削減する必要があると共和党議員に訴えた。自身が立ち上げたソーシャルメディアに書き込んだ。

 2024年大統領選に出馬している前大統領は、民主党が選挙を妨害するため、法執行機関を利用していると批判。「正気に戻るまで」予算を削るべきだとした。ニューヨーク州の大陪審に起訴された前大統領は4日の罪状認否で無罪を主張し、検察に徹底抗戦する姿勢を鮮明にしている。

 前大統領は起訴される前から「偽りの訴追による死や破壊の可能性がある」などと検察を繰り返しけん制。罪状認否の際に判事から、混乱や暴力を助長するような発言を控えるよう注意を受けたが、4日夜の演説を含め、検察や民主党への批判を続けている。