Published by
共同通信
共同通信
中国政府がレアアース(希土類)を使った高性能磁石などの製造技術の輸出を禁止する方向で検討していることが5日、分かった。高性能磁石の技術は電気自動車(EV)など幅広い製品に使われており、半導体などの分野で米国からの締め付けが強まる中で、中国側は市場シェアを持つ技術で対抗する。
中国政府が2022年末に公表した「中国輸出禁止・輸出制限技術リスト」の改定案で示した。レアアースの精錬や加工といった高性能磁石の技術に関し、輸出を禁止する方向だ。
中国は重要な産業の供給網を自国内で完結させる政策を進める一方で、世界シェアが高い分野を活用して中国の影響力を高める狙いもあるとみられる。