中国空母、台湾南東の沖合に展開

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共同通信
中国の空母「山東」の艦隊の動向を監視する台湾軍(台湾国防部提供・共同)

 【台北共同】台湾国防部(国防省)は5日、中国の国産空母「山東」の艦隊がバシー海峡を通過して、同日時点で台湾南東の沖合に展開していると発表した。国防部は「空海軍とレーダーシステムで動向を把握し、監視している。国家の安全を守る自信がある」とした。

 蔡英文総統は4日夜(米西部時間)、中米歴訪後に米西部ロサンゼルス入りし、5日(同)にマッカーシー下院議長と会談する。中国は既に反発しており、空母の活動は対抗措置の一環の可能性がある。

 国防部は「中国が軍用機や艦船で台湾の空海域で活動し続けていることは、わが国の安全保障に対する脅威であるだけでなく、地域の安全と安定も損なう」と非難した。

中国の空母「山東」=2019年12月、中国・海南島(新華社=共同)