虚偽ラベル貼りの指示は前代表か

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共同通信
カネマス上田商店がふるさと納税に関連する商品として出荷したウニのパックに付いたラベル(北海道警提供)

 北海道利尻町がふるさと納税の返礼品としていたウニの産地が偽装された事件で、原産地を「北海道利尻産」とするうそのラベルは、水産加工会社「カネマス上田商店」(厚岸町)の前代表取締役上田敏樹容疑者(62)=食品表示法違反容疑で逮捕=が貼付することを決めたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。

 上田容疑者は「想定以上のオーダーがあった。(欠品で)自治体などに迷惑をかけたくないと思い、ロシア産を混ぜた」とも供述。道警は、上田容疑者が産地偽装を主導したとみて調べる。

 上田容疑者は、2022年1月下旬~2月下旬、返礼品のパック入りウニについて、外国産を利尻産と虚偽の表示をし、計11パックを出荷したとして逮捕された。

 道警によると、22年1月下旬に同社が製造したウニについては約2900件の偽装が認められた。全てが厚岸町内の工場で加工され、日本産は入っていなかったとみられる。