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共同通信
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1976年に2人が死亡、95人が重軽傷を負った北海道庁爆破事件で、殺人罪などで死刑が確定した大森勝久死刑囚(73)の第3次再審請求について、札幌高裁は6日までに、請求を退けた札幌地裁決定を支持し、即時抗告を棄却していたことが分かった。決定は3月30日付。弁護側は不服として今月4日に特別抗告した。
弁護側は犯行声明文に手書きされた3カ所の「※」印について、別人が書いた可能性が高いとする鑑定結果を新証拠として提出していた。
大森死刑囚は実行犯として起訴された。札幌地裁は83年3月、死刑判決を言い渡し、その後確定。大森死刑囚は一貫して無罪を主張している。