JFKで崩落事故、作業員2人死亡
取り壊し中のターミナル7
3日午前11時ごろ、ジョン・F・ケネディ空港(JFK、クイーンズ区)で、取り壊し中のターミナル7内にある建設現場でトレンチが崩落し、建設作業をしていた2人が崩れたがれきの下敷きになった。1時間以上にわたり、トレンチに閉じ込められた後、駆け付けた救急隊員によって引き上げられたが、既に死亡していた。
崩落の原因は分かっておらず、港湾局が調べている。同局によれば、作業員は事故が発生した当時、建設現場に電力を供給するために必要な設備の建設に当たっていたという。事故発生後、JFKで実施されていた全ての工事が中止された。航空機の運行には影響を及ぼさなかったとしている。ニューヨーク州のホークル知事は「JFKの工事現場で作業中に死亡した2人について、ご冥福をお祈りする」とツイート。港湾局が、事故原因を徹底的に調査に乗り出しているとの認識を示した。
一方、ニューヨーク市議会のアダムズ議長は、建設業界での災害事故による死亡件数が5年ぶりの高水準であることを指摘し、死亡した建設作業員の遺族に対する支援に全力を挙げる意向を明らかにした。同時に「JFKは、ニューヨークの玄関口であり、南東クイーンズのコミュニティに不可欠な存在だ」と述べ、住民のみならず労働者の安全も保たれる必要があるとの意向を強調した。(3日、amNY)
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