アフガン混乱、前政権に責任

Published by
共同通信
2021年4月、アフガニスタン駐留米軍の撤退を表明するバイデン米大統領=ワシントンのホワイトハウス(AP=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米政権は6日、2021年8月のアフガニスタン駐留米軍撤退を巡る混乱について検証した報告書の要旨を公表した。トランプ前政権がイスラム主義組織タリバンとの間で結んだ撤退に関する合意を引き継いだため、撤退の方法が「著しく制限された」とし、混乱の原因の一端は前政権にあるとの見方を示した。

 撤退では退避希望者が首都カブールの空港に殺到し、警備した米兵らが過激派の攻撃を受け死傷した。バイデン政権の手痛い失点となり、世論調査で支持率が不支持率を下回る要因となった。野党共和党は責任転嫁だとして反発を強めそうだ。