凶行現場で演説、ためらいも

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共同通信

 昨年7月に安倍晋三元首相銃撃事件が起きた奈良市では、任期満了に伴う奈良県知事選と県議選が事件以降初めての選挙となった。近鉄大和西大寺駅前の事件現場近くでは、なおも気持ちの整理がつかず付近での活動をためらう候補者がいる一方、「暴力による言論封殺を許さない」との思いから街頭演説する候補者もおり、対応が分かれている。

 安倍氏は昨年の参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した。現場一帯は事件前からロータリーの整備や道路改良などの工事が進められており、3月末に終了。安倍氏が演説していたエリアを囲っていたガードレールも撤去され、近くに花壇が設置されるなど風景は事件当時から一変している。