早大と渡部氏に賠償命令

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共同通信

 早稲田大大学院で指導教官だった文芸評論家の渡部直己氏からセクハラを受け、大学も適切な対応を取らなかったとして、元院生で詩人の深沢レナさんが渡部氏と早大に計660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は6日、双方に計約60万円の支払いを命じた。渡部氏はこの問題を受け、2018年7月に教授を解任された。

 訴状によると、深沢さんは16年に早大院に入学後、渡部氏から2人きりで食事に行くことを求められるなどし、17年には、「俺の女にしてやる」と言われたと主張。18年3月の退学後に相談した学内のハラスメント防止室は、退学者の訴えは取り上げないと受け取れる対応をしたとしている。