植田日銀総裁、9日に就任へ

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共同通信
左から植田和男氏、氷見野良三氏、内田真一氏

 政府は7日の閣議で、第32代の日銀総裁に経済学者の植田和男氏を9日付で任命する人事を決定した。任期は5年。戦後初めて学者出身の総裁が就任する。2013年3月に就任し、在任期間が歴代最長となった黒田東彦氏は8日に退任。総裁交代は10年ぶりとなる。

 岸田文雄首相は週明け10日に植田氏と面会し、9日付の辞令を交付する方向で調整している。植田氏は10日に就任後初の記者会見を開く予定だ。

 副総裁には、3月20日付で前金融庁長官の氷見野良三氏と前日銀理事の内田真一氏が就いた。4月27、28日の金融政策決定会合は新たな正副総裁3人で臨む。