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共同通信
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【北京共同】中国江蘇省徐州市中級人民法院(地裁)は7日、昨年に同市豊県の村で女性が首に鎖をつながれた状態で見つかった事件で、夫に対し虐待や違法拘禁の罪で懲役9年の実刑判決を言い渡した。女性の誘拐や人身売買に関わったとして、男女5人には懲役13~8年を言い渡した。
事件発覚当時は北京冬季五輪が開かれており、人権尊重をうたうイベントの一方で「女性が想像を超えて悲惨に扱われる実態」(中国人記者)が明らかになり、中国社会に衝撃を与えた。「鎖の女性」として注目され、当局にも批判が向いた。
法院の発表によると、女性は1998年に雲南省で誘拐され、少なくとも3回人身売買された。夫とその父親に5千元(約9万5千円)で「転売」され、8人の子どもを産んだ。女性は精神障害を発症し、夫は女性を縄で縛ったり鎖でつないだりする虐待をしていた。