ピースボート、3年ぶり出航

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共同通信

 新型コロナウイルス禍で中断していた非政府組織(NGO)ピースボートの船が7日、横浜港から出航した。航海は約3年ぶり。ウクライナ避難民らへの支援を予定する。同国出身で名誉船長となったビクター・アリモフさん(69)は記者会見で「平和と友情が動力の船で良い旅をしたい」と抱負を述べた。

 アリモフさんはロシアの侵攻を受け、国家親衛隊に所属する義理の息子はウクライナに残し、妻と孫娘を連れてルーマニアに避難した。過去にピースボートの船長を務めた経験があり、航海の再開に合わせ来日。今回の名誉船長を引き受けた。

 祖国の惨状に「こんなことは二度と誰にも経験してほしくない」と語った。