大幅脱線防止へ先頭車両を改良

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共同通信

 宮城、福島両県で昨年3月に震度6強を観測した地震で東北新幹線が脱線してから1年が経過したことを受け、JR東日本は7日、耐震対策の現状と今後の方針を明らかにした。車両が大きく脱線する「逸脱」を防ぐ改良を秋田、山形、上越、北陸も含めたJR東の全新幹線の先頭車両に施す。時期は未定。

 JR東によると、新幹線の各車両には、脱線時にレールに引っかかって横転などを防ぐL字形の金具「逸脱防止ガイド」が車輪の横に装着されている。ただ先頭車両の車輪の一部は雪などをかきわける「排障器」があるためガイドがなく、昨年の地震では脱線幅が大きかった。このため排障器を改良してガイドの役目も持たせる。