米最高裁判事、疑惑で釈明

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共同通信

 【ワシントン共同】米最高裁のクラレンス・トーマス判事(74)は7日、共和党の大口献金者から20年以上にわたり豪華旅行の接待を受けたとの疑惑について声明を出し、公表の必要はないと認識していたと釈明した。米メディアが伝えた。

 調査報道で知られるニュースサイト「プロパブリカ」が6日、不動産王ハーラン・クロウ氏から接待を受け続け、2019年にはクロウ氏の大型プライベートジェット機でインドネシアに向かい、豪華ヨットで島巡りをしたと報じた。この際の費用は50万ドル(約6600万円)を超えるという。

 1991年から最高裁判事を務めるトーマス氏は声明で「就任初期に同僚らに意見を求めたが、判事の業務に関係ない友人からの個人的な接待は報告対象ではないと言われた」と主張した。クロウ氏夫妻については25年以上の付き合いがある親友で「何度も一緒に家族旅行した」と説明した。