Published by
共同通信
共同通信
【ソウル共同】韓国・ソウルの学習塾が集まる地区で「集中力向上」をうたった違法薬物入りの飲料を高校生らに飲ませた上、薬物服用を理由に親を脅す事件が発生し、教育熱心な韓国社会を震撼させている。韓国メディアによると、警察は飲料を配った男女4人を拘束。ただ「薬物のことは知らなかった」とも供述しており、背後に別の犯罪組織が絡む可能性も視野に調べている。
塾通いの中高生が行き交うソウル市江南区大峙洞で3日夕、2組の男女が「集中力や記憶力を上げる飲料の試飲会をしている」と称して高校生らに飲料を配り、「購買意向調査のため」と保護者の連絡先を聞き出した。
その後、飲んだ生徒らが体の異常を訴え、保護者には「薬物服用の件を学校や警察に通報する」と脅し金銭を要求する電話があった。実際に飲んだのは保護者を含む計7人で、さらに増える恐れもある。朝鮮日報は、脅迫電話の手口が海外発の特殊詐欺と似ているとも伝えた。