編集部が気になった1週間の出来事
「NY市の地下鉄・バスは世界屈指」 市民への調査で意外な結果
日本人からすると改善の余地は大いにあるかと、、(編集部W)
フードホール「マーケット57」オープン 料理界の隠れた才能を支援
かつてノーホーで人気を博した日本食店、Bessou(別荘)も出店しています(編集部A)
「バービー」ライフを味わうレストラン 5月、マンハッタンにオープン
初期のバービー人形は日本でモンチッチを作ってる会社が製造していたそう(編集部M)
「先駆的な作曲家」世界が悼む 坂本さんの多彩な活動たたえる
NHK総合、WOWOW、TOWER RECORDS etc、様々なチャネルで追悼特集が組まれ改めてその影響力を肌で感じるこの頃、ただ一番記憶に残っているのは「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(編集部Y)
編集後記 “求む!次なる先駆者!”
皆さん、一週間お疲れさまでした。
3日月曜には、先月28日に亡くなられた坂本龍一さんの訃報が、世界中を駆け巡りましたね。
「先駆的な作曲家」坂本さんの人生を、改めて、ふりかえらせていただく中で、お父さんが「文藝」編集長という家庭に生まれ、ご自身も東京芸大大学院修士をとられているように、幅広い分野に興味をもち、現状に対してご自身でしっかりとしたご意見(およびそれに基づいた行動力)を持たれているという印象を受けました。
それが時には、反骨心につながり、興味の対象が、自然と世界に及ぶ中で、ご自身の表現方法として、音楽を活用(‘Ars longa, vita brevis’. – Art is long, life is short)されていたという印象を受けました。
個人的には、環境や紛争問題に関しても積極的に“言葉で”発言されておられましたので、“なにをどこまで、音楽で表現し、音楽で表現しきれなかったところはなにか?”、という点を改めて考えさせられました。
坂本龍一さんは、俳優としても出演した大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』で、映画音楽を手掛け、日本人初の英国アカデミー賞作曲賞を受賞し、1987年公開の『ラストエンペラー』で日本人初のアカデミー作曲賞、ゴールデングローブ賞作曲賞など世界的な音楽賞を数多く獲得、映画音楽家としての地位を確立されたわけですが、そもそも『戦場のメリークリスマス』では、国内での資金調達難で、制作さえも危ぶまれたんですもんね。
大島監督は、ご自身の自宅を担保に入れたうえ、UK、Australiaなどにも資金調達にかけまわられるなど(最終的には資金調達の都合上New Zealandで撮影)、制作にかける意気込みと“国内で無理なら、海外で”という執念はさすがですよね。
坂本さんが大島監督のことを“僕のヒーロー”と呼ばれ、ご自身も数十年NY在住されるなど(ダウンタウン浜ちゃんが、シャーペンの芯を、日本から取りに来ていましたし)、やはり諸先輩方の“世界を舞台に”という気持ちと、諸先輩方が築いてくださった世界とのつながりは、しっかりと受け継いでいければと改めて思いました(どんどん世界は、小さくなっていっていますし)。
今週も、4日火曜日に、トランプ前大統領が、マンハッタン地区検察に出頭したことから、トランプ前大統領関連のニュースが多かったですね(起訴により、マスコミへの露出が増え、支持も拡大したようですし、トランプ氏にとっても現状ではプラス?)。
政治分断化(=不満の顕在化)の助長は、マイノリティーにとってはいい傾向ではないので、引き続き注目していきたいと思います。
一方で、春を迎えるなかで、新たなイベントが多いのは、うれしいですね。
今週も、NYCで歩行者天国(“オープンストリート”)を活用して、子供たちに遊び場を提供という記事の他、新たなHarry Potterの展示場、Barbie(人形)の世界観を現したレストラン、自然史博物館での新たな施設開設などのニュースがありました。
新しい料理の才能を生み出すインキュベーションの場(“Market 57”)もオープンしましたし、“世界屈指”(ほんまかいな。。。)のNYC地下鉄・バスで、NYを楽しまれるのはいかがでしょうか。
では引き続きよい週末をお過ごしください。
編集部より
今週の1枚

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