中国の情報収集艦、日本列島周回

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共同通信
東京都の伊豆諸島を航行した中国海軍の情報収集艦(防衛省統合幕僚監部)

 防衛省統合幕僚監部は10日、中国海軍の情報収集艦1隻が、東京都・伊豆諸島の御蔵島と八丈島の間を抜け、西に向かい移動したと発表した。収集艦は3月末以降、対馬海峡から日本海へ入り、津軽海峡を通過して太平洋側へ出ており、日本列島を周回するように航行している形だ。同省は今後の動向を警戒するとともに、詳しい行動内容を分析している。

 防衛省によると、収集艦は3月28日に対馬海峡を北上。4月3日に津軽海峡を通った。10日午前6時ごろには、御蔵島の南東約60キロを航行し、さらに八丈島との間を西へ進んだ。海自の艦艇が警戒に当たった。

 収集艦は昨年6月にも同様に、列島を周回するルートで航行している。