弁護士会長に尾崎豊さん兄

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共同通信
埼玉弁護士会の新会長に就任した尾崎康氏=10日午後、さいたま市

 埼玉弁護士会の新会長に就任した尾崎康氏(62)が10日、さいたま市内で記者会見を開いた。尾崎氏は、シンガー・ソングライター故尾崎豊さんの兄。1992年の豊さんの死去をきっかけに司法試験の勉強に力を入れたといい「弁護士の使命である人権擁護や社会正義の実現に、しっかりと取り組んでいきたい」と抱負を述べた。就任は1日付で、任期は1年。

 尾崎氏は東京都町田市生まれ。早稲田大法学部を卒業後、裁判所書記官や大手学習塾の講師などを経て、1997年、埼玉弁護士会に登録。子どもの権利保障に関心があり、少年事件や児童虐待問題に取り組んできた。

 尾崎氏は会見で、豊さんとの思い出を問われ「よく一緒に酒を飲んだ。面白くていい人だった」と振り返った。自身が使わなくなったギターで、豊さんが音楽を始めたことも明かした。