仏大統領に外遊先でも抗議

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共同通信

 【パリ共同】フランス国内で政府の年金制度改革に対する抗議が続く中、マクロン大統領は11日、公式訪問先のオランダの首都ハーグでも反対運動に直面し、講演を一時妨害された。

 講演会はオランダの民間団体が主催した。欧州連合(EU)をテーマにした講演をマクロン氏が始めると、聴衆として会場に入ったとみられる男女らが「フランスの民主主義はどこにあるのか」などと大声で叫んで話を遮り、英語で「暴力と偽善の大統領」と記した垂れ幕も広げた。

 マクロン氏は「法律に反対だから何でもできると考えるのなら民主主義を危機にさらす」などと応じた。抗議した男女らは会場から退出させられた。