潜水艦に長射程ミサイル搭載

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共同通信
東京・市谷の防衛省

 防衛省は11日、潜水艦から発射可能な長射程ミサイルの開発に着手し、今月7日に三菱重工業と契約したと発表した。開発期間は2023~27年度。相手国の艦艇に加え、対地攻撃も可能な仕様にする方針。地上や艦艇、戦闘機から発射するタイプと共に、他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)への活用も想定する。

 潜水艦への搭載は、発射拠点を多様化することで全ての反撃手段を失う可能性を低くするのが目的で、防衛省の担当者は「潜水艦は相手に見つかりづらいメリットがある」と強調。一方で発見されなければ相手国付近からの発射も可能になり、周辺国の反発を招きかねない。